前回は、「女性のライフイベント」の次女の小学校入学の頃を思い出してみました。
今回は、長女が中学校入学の頃について思い出してみました。
ただ、あくまでも「私の場合」という事なので、参考程度にお読みくださいね。
⑤中学校入学~長女入学の頃~
長女が小学校6年生の頃、我が家は引っ越しをしました。
私自身、子供の頃に引っ越しをした経験もなく、
できればずっと同じ校区で中学校卒業までと思っていましたが、
我が家の諸事情もあり、仕方ない状況でした。
急遽決まった引っ越しで、長女が小学6年生の9月末でした。
距離的には、そんなに遠くなかったので、選択肢は3つありました。
①卒業までこれまでの小学校に通う。
②修学旅行までで転校し、新しい小学校で卒業する。
③9月末で、すぐに転校する。
長女は、①を希望しましたが、そんなに、何カ月も校区外で通学させることもできません。
③では、すでに転校先の修学旅行が終わっていたので、修学旅行に行けないことになります。
私は、親として、新たな環境に少しでも早く慣れてもらう事が一番。
でも修学旅行には行かせてやりたいと思い②を選択しました。
10月中旬の修学旅行。これが終わって、転校しました。
次女も一緒に転校させるため、それまでは二人でバス・地下鉄を乗り換えて通学させました。
今でも覚えているのが、最終日の二人と校区行事です。
職員室で、転校先に提出する書類をもらい、次女の教室に行くと、帰りのHRでした。
最後に、クラス全員が廊下に出て、アーチを作り送り出してくれました。
こんなにも、娘がクラスのみんなから惜しまれている・・・。
思わず泣いてしまった私を見て、担任の先生も、もらい泣きしていました。
修学旅行から帰ってきた長女。
全体で解散した後も、なかなか帰ろうとしないクラスメイト。
二人とも、いい友達に恵まれていたんだな・・・と、しみじみ感じ、
親として、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
そして、翌日に行われた校区行事。
「命をいただく」という劇の孫娘役の声を長女がやることになっていたので、
その日が本当に最後の日でした。
校区行事に自分から立候補し、本番までの放課後、
地域の方々と公民館で練習をしていました。
本番では、みんなから「すごく上手だった!」と褒められ、とてもうれしそうでした。
私が知らない娘たちの姿を、改めて見た気がしました。
そんな校区行事も終わり、明日から新しい小学校に転校という日の夜。
長女も次女も、かなり落ち込んでいました。
校区行事が楽しかったことや、みんなからもらった寄せ書きを見ていた事もあり、
「新しい学校に行きたくない」と言い出しました。
それまでずっと言わなかったのですが、初めて二人に対し、謝りました。
「パパとママの事情で急に転校することになって、本当に申し訳ない。
親として、ママが代表して謝ります。ごめんなさい。」
すると、二人が泣きだし、長女が泣きながら言いました。
「だけん言いたくなかったっちゃん!だけんずっと我慢しとったっちゃん!
私が行きたくないとか言ったらママが謝るやろ?
引っ越したのは、ママ達のせいじゃないやん!」
いろんな思いや葛藤が、長女・次女・私・主人、それぞれの中にあったんだと思います。
ずっと、それぞれが、口に出してはいけない事として我慢していたんだな・・・と思いました。
そこで、二人に対する私の考え、主人の考え、これからの事など、いろんなことを伝えました。
卒業までとか、校区外でずっと通うとかではなく、
今から生活していく環境に早く慣れてもらいたいという事。
これまでの生活を振り返るのではなく、
今からの生活をもっと楽しくするように家族で考えて行こう!
という事・・・などなど。
話を聞いて、娘たちも、「よし!頑張る!」と言ってくれました。
でも、新しい環境に飛び込むことは、
二人の娘にとって、ものすごく不安だったと思います。
そして転校初日。3人で転校先の小学校に行きました。
今まで見たことがないくらい、緊張している娘たちを
それぞれの教室まで見送り、私は会社に行きました。
前日、行きたくないと言っていたこともあり、
会社にいても、とても心配でした。
慣れるまでに、どの位時間がかかるのだろう・・・。
ちゃんとみんなから受け入れてもらえるのだろうか?
会社が終わると、買い物もせず、急いで家に帰りました。
私:「どうやった?新しい学校!二人とも緊張しとったけど、大丈夫やった?」
帰ってすぐに娘たちに質問すると・・・
長女:「もーめっちゃ楽しかったよ!すぐに友達もできたし。モテキ到来かも~!」
次女:「隣のクラスとかからも、休み時間に「よろしくね」って言いに来てくれたよ~!」
・・・・え?
この時期に転校してくる子は、極めてめずらしかったこともあり、
それぞれのクラスで「ようこそ!転校生~!!」みたいなWelcome状況だったらしいです。
まさに、「案ずるより、産むが易し」
その後、仲のいい友達もでき、転校して数カ月とは思えないような状況で卒業した長女。
スムーズに中学校に入学しました。
あの時、「一日も早く新しい環境に慣れてもらう」という選択をして良かったなと、今でも思います。
ただ、「モテキ到来!」ではなかったようですけどね(笑)
次回は、次女の中学校入学の頃を思い出しながら、書いてみたいと思います。
投稿者プロフィール

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日本産業カウンセラー協会認定・産業カウンセラー、中央労働災害防止協会認定・THP心理相談員、ジョブカード作成アドバイザー
詳細はこちらをご覧ください。https://cc.ab-q.co.jp/counseling/counselor/
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